【ライブトークレポート】“占ってもらって満足”で終わらせない ― リピーター・個別鑑定への動線づくり
約1ヶ月ぶりのライブトーク。今回のテーマは、多くの占い師さんが悩む「“占ってもらって満足”で終わらせず、どうやってリピーター・個別鑑定につなげるか」。マルシェ・配信・SNSで出会ったお客様を、次の鑑定へとつなぐ“動線づくり”のリアルを、手相のマヨネリ、タロットの紫乃、運営のオーリン(松山)で語り合いました。公式LINEの使い方からカルテボット、延長・リピートの極意まで、実践ノウハウが詰まった回です。
はじめに ― YouTubeライブ同時配信、準備中です
冒頭は、このライブトークをYouTubeライブでも同時配信できるようにという準備の風景から。昼間にマヨネリと設定を詰めていたものの、YouTube側の制限(開設から24時間)でこの日は録画でのトライに。Fortune LaboのYouTubeチャンネルも動き出しているので、みなさんの活躍の場をさらに広げていくための仕込みが進んでいます。お楽しみに。
マルシェ・配信から「個人鑑定」へ ― 動線の引き方
今回の出発点は、オーリンさんの「12月に住吉大社のマルシェへ出展する。マルシェから個人鑑定につなげる道のりをつくっていきたい」という相談。お二人の講師はどう動線を引いているのでしょう。
- とにかく“露出”を増やす。 SNS・動画・対面、なんでもいい。まず知ってもらうことが第一歩
- 「占いやってます」だけでなく“キャラ・人柄”を見せる。 どんな人間性か・どんな活動をしているかが伝わると、「この人、私に合うかも」「相談してみようかな」につながる
- 自分を証明できる“コンテンツ”や“コミュニティ”を持つ。 過去の投稿でもいい。見つけてもらったときに「こういう人なんだ」と伝わる=これを**「教育」**と呼びます。教育ができていると、金額を上げても依頼してもらえる
- 濃い鑑定を受けたい人を公式LINEへ。 配信やマルシェは“入口”。そこから「もっとしっかり視てほしい」方を公式LINEに迎える流れをつくる
自分を表現できるものをしっかり出しておくと、知ってもらったときに次につながる。逆にそこさえ整えておけば、ある程度の金額でも依頼してもらえるんです。(マヨネリ)
公式LINEでリピーターをつくる
公式LINEに来てくれた方を“そのまま”にしていませんか? ここを動かす工夫が共有されました。
- 一斉送信は無料だと月200件まで。 リストが増えるとすぐ上限に。そこで手動の予約投稿を活用。例えば10人なら、明日12時に届くよう一人ずつ予約設定しておけば、“あたかも一斉配信”のように、でも営業感を抑えて送れる
- 送る内容は「今月枠が空いています」「その後いかがですか」「今月の○○座へのアドバイス」など。 占術に合わせた軽いメッセージが効く
- リッチメニューを更新したら、それを告知。 「新しいメニューできました、触ってみてください」と伝えるだけでも再訪のきっかけに
- “ボタンを押してくれた瞬間”は熱い。 鑑定メニューのボタンを押してくれた方へ「お久しぶりです」と一声かけると、意外と依頼につながる。無視されることもあるけれど、逃さず追い打ちを
カルテボットは“無料”でつくれる
予約の受付を会話形式で自動化する「カルテボット」。相談内容・希望日・希望時間を順番に質問し、事前準備(手相なら写真など)の案内まで流れで伝えられます。
- 有料ツール(エルメ=Lメッセージ等)を使わなくても、無料でつくれる。 Googleのプログラミングのしくみ(Google Apps Script)と、AIを活用できる人なら十分可能
- 事前に聞いておく内容が減り、鑑定がスムーズに。「こういうものをご用意ください」も流れで伝えられる
スキルアップ勉強会で「15分で公式LINEとリッチメニューの作り方」をやってもいいかも。カルテボットまでいけたら最高ですね。
…という声も上がりました(まだの方、楽しみにしていてください)。
顧客管理 ― “記録”がリピートを支える
「前回なにを相談されたっけ?」を防ぐ管理術。
- 鑑定を録音し、“鑑定書(議事録)”にして渡す(マヨネリ式)。 何を話し、どんな内容を伝えたかを書き起こして鑑定書に添える。自分の記録にもなり、次に視るときも確認できる。マルシェでも携帯で録音→文字起こしが有効
- 公式LINEのトーク画面の“メモ・タグ”機能を使う(紫乃式)。 相手には見えない、自分用の管理メモ
- ただし、残しすぎると“先入観”になることも。 次の鑑定に引っ張られないよう、あえて頭の中に留める使い分けも
- 記憶は数をこなすほど薄れ、半年もすれば上書きされていく。印象的な方は覚えていても、大半は忘れる。だからこそ記録が効きます
“特別感”をどう残すか ― お土産・鑑定書・名刺
- その場で渡すもの/後から届くもの。 鑑定書やお土産は特別感が段違い。「印象に残してもらう」ことがリピートの種
- 名刺サイズのカードに一言メッセージ。 あるマルシェ常連の占い師さんは、カードの表に手書きの一言+「お守り」の文字を。そう書かれると捨てられず、ずっと持ち歩く。**裏面は名刺(インスタ・公式LINE)**になっていて、ふと見返したときに連絡したくなる仕掛け
プレゼント・特典で“もう一度”会う
- 小冊子を配ったら、登録者が一気に増えた(マヨネリ・体感で約6割増)。 しかも過去に登録してくれていた方とも再び話すきっかけに。「強制的にもらいに来てくれる」入口になる
- 公式LINE限定の“チケット・クーポン”。 「今月の鑑定に使えます」を2ヶ月に1回など配布。受ける気がなくても“もらいに来る”人がいて、潜在顧客を拾える
- ただし“折り合い”が大事。 気合いを入れすぎると自分のコンテンツを食ってしまう。プレゼントの中身と出し方のバランスを
アップセル・クロスセルの上手な設計
オーリンさん自身が、ある鑑定で「動線の上手さ」に感動した体験も。家族の話から本質的な課題に触れ、「それ、あなた自身ができるようになったら早いよ」と新しいメニュー(例:トラウマ解除)を提案される——必要なものを、必要なタイミングで差し出す流れでした。
- 占いという“解決手段”を複数持っていると、より深く手を差し伸べられる。 個人鑑定だけでなく、別の手段があると提案の幅が広がる
- 無料で受けた“恩”は返したくなる(返報性)。 その心理も、持っていき方次第で自然な提案になる
延長を生む“ひとこと”の極意
「サービスで延長しちゃう」を卒業するための、具体的な言い回し。
- タイマーを鳴らして区切る。 しっかり聞こえる音で鳴らすと、お客様も「そろそろだな」という意識に。延長や次の提案を切り出しやすくなる
- 殺し文句はこれ——
「今のお時間で、だいたいこんな感じなんですけど、もし延長していただけるなら、こんな視点・あんな視点、こういう見方もできますよ」
- お客様は「自分が見たいこと」しか知らないもの。他に何が見られるかを提示すると、「それも知りたい!」と延長になりやすい。しかも満足度も上がる、という好循環
鑑定が速く終わる人へ ― “読みの解像度”を上げる
「3分で終わってしまう」「どこまで広げていいか分からない」という悩みへの、紫乃さんの視点が秀逸でした。
- 課題は「会話を広げる力」よりも、“何が見られるかを知っているか=振り幅”。読み取り自体は速くできているなら、足りないのは解像度かもしれない
- 例えば同じ「好き」でも、カード次第で意味がまるで違う。悪魔なら振り回される依存的な好き、実り豊かなカードなら健全な好き、節制的なカードなら信頼・価値観が同じ意味での好き——「好き」をどこまで細分化して言葉にできるか
- オーリンさんも、ルノルマンを**“一枚ずつ”でなく“組み合わせ・物語”で読む**ことを学び直したら、ときに真逆の意味が立ち上がるほど読みが変わった、と実感を共有。引き出しが増えると、伝えたいことが増え、延長・リピートにもつながる
手相(相術)の立場からマヨネリは、「10分で視るなら、相談系はまとまらない。最初から20〜30分で提示する。中途半端に触れない見極めも大事」と補足しました。
“全体像”を見せて、続きへ誘う
- 最終形態(がっつり視たときの鑑定書)を見せる。 「ここまで視てもらえるんだ」と分かると「私もお願いしたい!」に。透明性があると最上級プランが選ばれやすい
- 一部だけ“モザイク”にするサンプル提示。 相性なら「基本の相性」は見せ、「二人の課題」「幸せでい続けるキーワード」などはタイトルだけ見せて続きへ。メニュー表に「ここまで視られます」と書くだけでも、質問や依頼の幅が広がる
リピートの“本質” ― 占ってもらって満足、で終わらせない
- 占いは「視てもらってありがとう」でその場が満たされてしまい、リピートが生まれにくい構造になりがち
- でも本質的な悩みは、一度のアドバイスで解決しきらない。実践してうまくいっても、次の問題・向き合うべきテーマが必ず出てくる
- だからこそ、「悩んでいるなら、話していいんだよ」と気づかせ、相談できる体制をつくる。人間関係・家庭・コンプレックスなど“言いにくい悩み”を預けられる存在になれたら、リピートは自然とついてくる
- 「あの人に相談できる場所がある」という心のお守り的存在になれたら、最高ですね
おわりに
露出 → 人柄を知ってもらう → 公式LINEへ → 記録と特別感でつながり続ける → “続き”を提示してリピートへ。今回のライブトークは、点(単発鑑定)を線(お客様との関係)に変えるための実践知がぎゅっと詰まっていました。マルシェや配信を控えている方は、ぜひ一つずつ仕込んでみてください。
次回のライブトークも近日配信予定(YouTubeライブ同時配信も準備中です)。公式サイトの活動レポートや会員サイトも、どんどん充実していきます。次回もお楽しみに🌿